ハラール研究会は工学部9号館で、毎週金曜日午後5時から開催しています。
6月2日の研究会は、「ハラール」の概念を5つの規範から検討。
ムスリムの留学生にとっても、日本人から改めて問われると、知的に面白いようです。
最近は1年生も増えて、毎回盛況です。
2017年6月9日金曜日
Brown Bag Lunch Seminarのご案内
「ハラール対応による食と観光」
~宗教文化への理解とビジネス~
講師: 友松 篤信氏/株式会社F&T JAPAN 代表取締役、宇都宮大学名誉教授
日時: 2017年6月2日(金) 12時30分-14時 (開場12時)
場所: FASIDセミナールーム
参加費: 500円(賛助会員 無料)
定 員: 40名 (先着順・要申込み)
2020年の東京五輪開催を控え、年々増加する訪日観光客。中でも急増しているのが、アジアを中心とするイスラム圏からやって来るイスラム教徒(ムスリム)です。全世界のムスリムの人口16億人のうちアジアは10億人を占め、中でも東南アジア各国のイスラム教徒比率は高く、マレーシアは88.1%、インドネシアは61%と過半数を超えています。日本政府観光局の統計によると、マレーシア、インドネシアなどムスリムの多い国からの訪日観光客は2015年には約43万人に上っています。東南アジア諸国の経済成長と、観光ビザの規制緩和政策、そして2020年の東京オリンピック開催などにより、訪日観光客は今後も増加が見込まれます。観光客の増加は、日本の経済振興につながるビジネスチャンスともいえるでしょう。
しかしながら、ハラール(アラビア語でイスラム教の戒律に即している行為やこと)への理解と対応は十分に進んでいるとはいえないのが現状です。国連世界観光機関(UNWTO)の調査によると、ムスリムが海外旅行において最も重視するのが「ハラール食」と言われています。ハラールについて正確に理解し、適切な対応を取ることは、異文化に対応して、ビジネスを成功に導くために必要な知識と行動といえるでしょう。また、国際協力においても、異文化の的確な理解は、ステークホルダーのニーズを的確に認識し、事業を円滑に進めるための第一歩といえます。
今回のBBLセミナーでは、株式会社F&T JAPAN
代表取締役/宇都宮大学名誉教授の友松篤信氏を講師にお招きし、「ハラールとは?」「食と観光におけるハラール対応とは?」等、イスラム教を例としたビジネスや国際協力における異文化対応についてお話いただきます。先生のムスリムの日本における商品選択行動の観察から、ハラール認証を必要としないハラール商品開発についても学ぶことができます
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